本日は『後宮』最終巻伍巻の発売日です。
春夏秋冬と続いた表紙絵も、最後にまた春となって終わりです。発売は秋ではありますが、山桜の絵と桜色(一斤染/いっこんぞめ)の帯の春らしい表紙がとても綺麗に仕上がったので、どうぞお手に取って頂けると嬉しいです。結局、後半ちょっとですが描き足しも出来ました。
さて、以前の京都案内で「サイン会の会場・河原町から一番近いゆかりの地は、富小路殿公園」と書いたのですが、伍巻を読み返していて、もうちょっと近くに(そんなに変わらない?)祇園社(八坂神社)もあることに気付きました。
御所を追放された後、御室の供養をしながら宿願の千日参籠をしようと祇園社に籠っていた二条でしたが、大宮院の勧めで北山の准后の九十の御賀に参列することになります。
祇園社こと八坂神社は「八坂さん」と呼ばれ(関西人はなんでもさんづけ)厄除けでも有名です。この季節、常磐新殿喫茶室にて厄除けぜんざいなどいかがでしょう。
他にももう少し追加します。
女楽の催しがあったり(この時、二条出奔)近衛大殿と契らされたりした、二条にとっては苦い思い出の多い伏見殿は、深草北陵の近所、JR桃山駅南側の辺り一帯にあり、御所様のひ孫・北朝2代光明天皇とやしゃご・北朝3代崇光天皇の眠る大光明寺陵があります。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E135.46.25.4N34.55.39.4&ZM=11
JR桃山から六地蔵で乗り換え、地下鉄東西線の醍醐で降りると、二条が初めての妊娠の時に籠った醍醐寺があります。
お忍びで逢いに来た御所様に負けじと実兼も訪れ(そして契り)、女楽で出奔した後には善勝寺の叔父上や実兼と密談をした下醍醐の尼寺・勝倶胝院(しょうくていいん)は下伽藍の辺りでしょうか。
室町時代末期の応仁の乱であらかた焼けてしまった京都ですが(京都の人がよく言う「戦争で焼けてしもた」の戦争とは、太平洋戦争ではなく応仁の乱のこと。京都あるあるネタ)、ここの五重塔は二条も見た昔のまま、京都府下最古の建造物だそうですよ。紅葉も綺麗でしょうね。
12/2(日)までは『秋期特別公開・世界遺産醍醐寺展』もやっています。
さあ、こんなところでしょうか。
長々と語りました『後宮』ゆかりの京都の旅ですが、実際に出かけられる方も読むだけの方も、楽しんで頂けたら幸いです。
帯になっていた「伝わらないことを嘆くだけでなく〜」のフレーズ、好きです。「恋などとゆう〜でもそれは確かに愛情と呼ぶものでした」にも、勝手に自分のことを重ねてしまいました。そして今度会ったら、絶対この想いを伝えなきゃ!!と思いました。
京都、絶対行きたいです!!紅葉綺麗だろうなぁ。
そろそろ私の住んでる町の近くで 四季桜 が見頃を迎えます。紅葉も鮮やかですが、寒い中咲く白い桜も美しいです。寒くなるのはツラいけれど、いいこともありますね。
最後になりましたが、後宮お疲れ様でした、サイン会の成功と次回作期待しています☆
家に帰って早速五巻読ませていただきました。後半に進むにつれ、どんどん切なくなって、二条が裸足で御所様を追いかけるところでは思わず涙してしまいました…。
二人の間の溝が全て埋まったわけではないかもしれないけど、憎みあったまま別れずにすんだようで安心しました。
それにしても二条のモテっぷりは素晴らしいです(笑)。実兼様とは不幸な別れ方をしたのに、あんなステキな和歌を贈ってもらえるなんて…うらやましい!
寒くなってきたので風邪などに気をつけて、次回作の制作がんばってください。サイン会楽しみにしています!
表紙の色目が素敵でした(*´ェ`*)ポッ
つなみ先生の京都案内を読んでいると、
本当京都に行きたくなります。
サイン会には行けませんが、レポを楽しみにしています。
お疲れ様でした音符
トルコ、私も十年ほど前行きました!男の子の美形率高いのに驚きました。
サイン会残念ですが、伺えません。京都は寒いので、気をつけてくださいね。
なんだかじーんときて1巻から読み返しています。
吾子はみんなに愛されて愛したんですね。
地方なので手に入れるのが1日遅れてしまって
サイン会にも行けませんが
地方から成功をお祈りしてます!
ぜひ広島にもいらしてください。
連載お疲れ様でした。新作楽しみにしています
今回のサイン会は行けない・・のですが、
皆さん沢山参加されるようでうらやましいです。
前回のサイン会に参加させていただいた時の感動を思い出します。
遊義門院の顔がまったりとかわいらしいです。
今回の連載シンプルだけど余韻が残る(と私は思っているのです。)
海野先生の魅力や歴史ものとしての魅力もあって、
ゆっくりと楽しめて好きな作品の一つになりました!
23冊目の単行本とあとがきに書かれていましたが、しみじみ感動してしまいました。また新しい作品楽しみにしています。
こがらし一号もやってきて寒くなりますが、お体に気をつけて・・
ぎゅーっと中身のいっぱいつまったお話でした。
改めて、1巻から読み直したいと思います。
しかし、二条のモテオーラ(笑)はすごいですね!
羨ましいと言っていいのかどうか(笑)
あとがきで「離れてしまったファンもいる」とありましたが、
正直危うく私も離れそうでしたが、最後まで読んで
読み返して、やっぱり「海野つなみ作品」だなーと
思い返しました。
小学生のときに学園宝島を読んで以来、ずっとファンです。
単行本もありがたいことに初版で買えているので買い逃しなく
持てています。
いつも自分の少し先の世界をのぞかせてくれて
おとなになることをワクワクさせてくれる海野作品が大好きです。
これからもときめきを下さることを楽しみにしています。
ありがとうございます。