ここからは長いですよ・・!
(写真は、深草北陵です。小ぢんまり・・)

さて、JRで京都駅に来た方は、うろうろするならまずは観光案内所で地図をもらいましょう。
500円の市バス1日乗り放題チケットを買う場合も、市バスのチケット売り場で市バスマップをもらって下さい。バスは意外に時間がかかるので、半日観光で時間があまりない方は電車の移動をお勧めします。
ちなみに、もし午前中であれば、私ならJR京都伊勢丹の都路里(つじり)へ直行します(笑)。いつも行列のこのお店も、午前中ならそんなに並ばないからです。抹茶のパフェが有名ですが、私はほうじ茶や玄米茶のパフェの方が好きです。本店は、河原町から徒歩圏内。こちらも行くなら午前中に。途中には、可愛い京小物のお店などもありますよ。
阪急で京都に来るなら、烏丸(からすま)で降りてオ・グルニエ・ドールへ! ここもいつも行列ですが、午前中ならそんなに並びません。京都で一番と評判のスウィーツを、是非。錦市場を散策しながら河原町まで歩くのも楽しいです。その途中には、パパジョンズの新京極店もあるんだっけ。チーズケーキが有名だけど、まだ食べたことがないなあ。
錦小路通の一本北側の蛸薬師通(たこやくしどおり)のカランコロン京都は、レトロポップな和小物のお店。和のテキスタイルって、可愛いですね!
さあ、やっと歴史散策へ。サイン会の会場・河原町から一番近いゆかりの地は、富小路殿公園。
http://www.mapfan.com/m.cgi?F=n&MAP=E135.45.54.7N35.0.45.5&ZM=11&SMAP=E135.45.54.7N35.0.45.5
今は普通の公園ですが、ここはかつて二条が暮らした二条富小路の後深草院御所(富小路殿)があった場所です。元々は大宮院の実家・西園寺家の邸宅で、道を挟んだ右側には西園寺家の常磐井殿(Act.1で准后が住んでいましたね)がありました。
少し歩きますが、ここから地下鉄丸太町駅の方へ行くと竹中木版竹笹堂があります。木版画が面白いブックカバーやポチ袋など、お土産にどうでしょう。
阪急大宮駅の辺り、四条大宮は乳母のおははの家がありました。実兼と初めて契りを結んだのも、御室の御子を産んだのもここでしたね。
さて、今度は京阪に乗って、後深草天皇他持明院統(北朝)の12人の天皇が眠る深草北陵(ふかくさのきたのみささぎ)へ。伏見稲荷を過ぎ(Act.29で御所様の葬列が回り道していました)、深草を越えて藤森(ふじのもり)駅で下車。二条が葬列を見失った辺りです。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E135.46.38.3N34.57.25.5&ZM=10
駅からは堀田橋を渡り高速道路と聖母学院の間の道をまっすぐ進みます。ずっと行って、線路と出会う手前の車道を左折してまたまっすぐ進みます。タバコ屋の看板(青木商店)の角を右折すると、線路と道路の交差するむこうに深草北陵があります。宮内庁管轄の天皇陵なのに結構小さくて地味なので、見落とさないで下さい。きっと二条もお参りに来たことでしょう。
この線路というのは、JR奈良線です。この藤の森は、「女楽事件」で二条の夢を見た実兼が奈良からの帰りに善勝寺の叔父上のお使いを見つけた所。奈良と京都を結ぶ所だというのがよくわかります。
ところで、ここに12人もまとめて葬られたのは、時代が武家政権へと移っていく中で朝廷がどんどん権力を失い、財政が困窮を極めたからです。室町末期の後土御門天皇は葬儀費用がなくて死後44日間も安置され、その皇子・後柏原天皇が即位の礼を執り行なえたのは、帝になってから22年後だったとか。お二方ともここに眠っておられます。
藤森へは、大阪からなら淀屋橋や京橋から京阪で来るという手もあります。途中の八幡市(やわたし)駅は、石清水八幡宮のある男山のふもと。男山ケーブルで山上に行くと、二条が何かとお参りし、御所様と再会した石清水八幡宮があります。
次は、観光スポット嵐山へ。亀山天皇が名付けた渡月橋を渡ると天龍寺。かつての嵯峨殿だったここで後嵯峨院が崩御し、御所様が二条に手引きさせて前斎宮と契りを結びました。後嵯峨・亀山天皇陵もそれぞれちゃんと個別にあります。御所様とのこの違いは・・。(不憫)
ホームに足湯がある京福電車(市電)の嵐山駅(駅舎のデザインは大地真央のダンナ森田恭通)から御室駅へ行くと、性助法親王が暮らした仁和寺があります。春は御室桜で有名ですが、秋も紅葉が綺麗なんじゃないでしょうか。
なんと、仁和寺にも泊まれます! 1泊朝食付\6,000、1泊2食付\9,500〜14,000とお値段も宿坊なのでお安い! TV、冷蔵庫、エアコン、電話、お茶セット、浴衣、タオルもあり(門限は23時)。
仁和寺の門前の「御室 さのわ」では、幻のミディ・アプレミディのフロール(通販で1ヵ月前のみ予約可のロールケーキ)が、それもここにしかない小豆のフロールが食べられるとか。ああ、行ってみたい! 1日10食限定ですが、電話しておけば取り置いてもらえるみたいですよ。評判のミディ・アプレミディの焼き菓子もあって、これはテイクアウトも出来ます。
ここまで来たらバスで、もしくは散策しながらてくてく歩いて金閣寺まで行っちゃいますか! 途中、石庭で有名な龍安寺もあります。
金閣寺では足利義満のことなんか忘れて、かつてこの豪勢な西園寺殿を造った西園寺家の財力を堪能しましょう。この西園寺で、帝だった御所様は東宮の亀山天皇と合奏をし、准后の九十の御賀が盛大に開かれ、出家後の実兼が暮らしました。金閣寺の池を見ながら、ここに船を浮かべて唐楽を演奏しながら連歌をした二条達を想像してみるのもいいでしょうね。
日帰りではせいぜい1カ所くらいだと思いますが、1泊されるならいろいろ回れると思います。疲れたら甘味屋さんで一休み。お腹が空いたら温かいにしん蕎麦や湯豆腐、京野菜がいっぱいのおばんざい。町家を改装したお店で食事もいいですね。
リーズナブルに泊まるもよし、どーんとリッチに京都の御三家、俵屋・炭屋・柊屋といった国賓クラスの名旅館に泊まるもよし。ホテルによってはもうクリスマスの雰囲気かもしれませんね。
お近くの方も遠くの方も、ネットでお店や乗り換え案内を調べたり、たくさん出ている京都のガイドを片手に、どうぞサイン会と一緒に京都の町も楽しんで下さいね。楽しい思い出になることを願っています。
5年ぐらい前に、神戸、大阪は旅行で行ったけど、京都…行かなかった。
サイン会行きたいです。
あまりにも北国からは遠い〜。
つなみ先生が案内してくださった所は一通り見てみたいなぁと思いつつ、これからじっくり計画練ります(^ω^)
サイン会も、京都も、次回連載も☆楽しみです(^艸^)
つなみ先生が案内してくださった所は一通り見てみたいなぁと思いつつ、これからじっくり計画練ります(^ω^)
サイン会も、京都も、次回連載も☆楽しみです(^艸^)
実に地味な(暴言)深草北陵ですが、
他の御陵との差に愕然とした物があります。
「陵印」です。
後嵯峨天皇・嵯峨南陵の印、亀山天皇・亀山陵の印。
歴代の天皇陵の陵印も宮内庁のHPで見ることが出来ましたが
この差は何なんでしょうか?
明治政府の影響がいまだにあるのでしょうか…
他と比べて、ひ、ひどすぎる・・。近所の印鑑屋でも、もっとちゃんとしたの作ってくれますよ・・!
戦前の「深草十二帝陵」の陵印も地味でしたが、作り直したのなら、他のと同じくらいにしてくれてもいいのに・・。なんとも不憫です。